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巷説百物語 京極 夏彦 (著) / 2010.06.21 Monday



( ↑ 作品の詳細を見るだけのときには、タイトル又はイメージをクリックして下さい。)


読み出したらハマリそうで、却って敬遠し続けてきた京極夏彦だったが、遂に手にとって読んでみた。
面白い! 結局、自分好みである。

今回手にしたのは、『 巷説百物語 』 というシリーズの第一巻で、江戸時代の諸国を舞台にした七つの怪異譚が納められている。
出てくるのは、江戸時代の絵師竹原春泉の 『 絵本百物語 』 に描かれる 小豆洗い、白蔵主、舞首、芝右衛門狸、塩の長司、柳女、帷子辻 の七妖怪だ。
といって、本当に妖怪、物の怪の類が 跳梁跋扈するという話ではない。
小股潜りの又市、山猫廻しのおぎん、事触れの治平、考物の百介といった胡散臭いレギュラー陣が、どうにも立ちゆかない事態を 『 妖怪 』 のしわざとして収めて回っているのである。

ちょっと、必殺仕掛け人にも似ているが、あそこまでギリギリ追い詰められていないと、仕事を請け負わないという訳ではない。
まだ、救えそうな人間は救ってやろうという、そんな情けは残っているようだ。

しかしそこに、正義とか悪党退治とかの大義名分は無い。
そもそも、仕掛けている又市達自身が、小悪党の集まりである。
だから精々が、小悪党が大悪党の鼻を明かしているという景色に過ぎないのだ。

この辺りのスタンスは、2話目の白蔵主に、又市から百介への台詞として語られる。
「 俺達ァお上の犬でもねェ。 義賊でもねェ。 人を裁くとか、悪を討つとかいう大義名分たァ縁がねェ。 悪党だから死んでもいいなンていううざってェ小理屈も俺達にゃァ関係ねェ ―― 」
「 ―― 裁くだなんておこがましくって、笑っちまうじゃねえか。」

又市たちは、良く 「 悲しいねぇ 」 という言葉を口にする。
登場する妖怪たちは、人間の心の闇や業(ごう)が形を成した末の 『 悲しい姿 』 だ。
そもそも春泉の 『 絵本百物語 』 は人間の醜い心を風刺したものでもある。
海千山千の小悪党どもの集まりだからこそ、業に喘ぐ人の弱さが分かって、この台詞となるのだろう。

実際、『 柳女 』 は、辛い過去を持つ女を救ってやるという、悪党ながらの人情話に仕上がっていて、好感が持てた。
どの話にも、必殺シリーズほどには、後味の悪さが無いのである。
案の定、ハマッてしまって、続編も買い求めた。
このシリーズは、自分に合うようである。
 
 
 
 
―――――――――――――― 本文はここまでです ――――――――――――――
Posted by akila (03:13) | BOOKS 本 | comments(4) | -






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 ご訪問ありがとうございます。


 この歳まで自分の血液型を

 知らずに暮らしていましたが、

 やっと病院で聞いて来ることが

 出来ました。

 AB型だそうです。

 これまで、性格から逆判定

 されていたのと同じですね^^

 つまり、双子座のAB型!

 四重人格の捻くれ者???

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 四重人格者のねじくれた

 サイトにようこそ!!

 (。・・。)(。. .。)ウン
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