戦時徴用の年金手当たった99円 元朝鮮挺身隊女性に
(朝日新聞) 2009年12月23日(水)05:00
太平洋戦争中、「 朝鮮女子勤労挺身隊 ( ていしんたい ) 」 として 10代で朝鮮半島から日本に徴用され、工場で働かされた韓国人女性たちが 1998年に請求していた厚生年金の脱退手当金について、社会保険庁が7人の一定期間の加入を認め、各 99円を支払ったことが 22日、分かった。
社保庁は請求から 11年かかったことについては 「 個別の案件には答えられない 」 としているが、金額は厚生年金保険法に基づいて算定したとしている。
女性の一人は 「 馬鹿にされた思い 」 と話した。
脱退手当金を請求していたのは、40年代に挺身隊として三菱重工業名古屋航空機製作所道徳工場 ( 名古屋市南区 ) で従事していた 8人。
支援者らによると、戦争中に亡くなって年金加入期間が短い 1人を除く 7人は今年 9月、44年10月 〜 45年8月の 11カ月間、年金に加入していたと認定された。
12月半ばには、脱退手当金として銀行口座などに1人 99円が振り込まれたという。
( もっと詳しくは、
http://www.asahi.com/national/update/1223/TKY200912220535.html?ref=goo )
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実はこの直前に、パキスタンの女性事情として、アシッド・アタックの記事を読んでいました。
( かなりショッキングな記事ですので、気の弱い方は開かないで下さい。
http://chiquita.blog17.fc2.com/blog-entry-4765.html )
アフガンからカンボジアにかけてのアジア地域 ( 特にパキスタン ) では、女性を脅迫し、隷属させるために行われる一般的な手段だという、アシッドアタックの記事でした。
非常に酷い内容で、掲載された女性達の写真は凄惨を極めていました。
女性の顔面を強酸で攻撃するのが、そう珍しくもない日常茶飯事だという、その記事を驚きを以って眺め、女性と言う名の人間をここまで貶めないと満足できない男性とは、如何なるものかと考え込んでいた訳です。
でも、その後に、この 「 年金支払い 」 の記事を読んで、それを決定し、実行に移した社保庁の日本人も、それにおさおさ劣らないと感じました。
要するに、相手のダメージが想像出来ない者同士だということなのでしょう。
長い期間争い続けて、やっと得た金額が 99円だったときの、相手の感情など一切想像できていないのです。
また、女性にも人生が有り、より良く生きたいという願望が有ることを推し量れないという意味でも、件のパキスタン人と同じ水準です。
何だか、この記事を読んで、酸を浴びせたか、99円の支払いという侮蔑を浴びせたかだけの違いで、両者の根本的な人間観 ( 女性観 ) に、似たものが有るのを感じた一日でした。
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