細木数子―魔女の履歴書
溝口 敦
細木さん 「 ズバリ言うわよ!」 3月終了
(日刊スポーツ) 2007年12月27日(木)09:34
人気占い師の細木数子さん (69) が出演するTBS系バラエティー番組
「 ズバリ言うわよ!」 ( 火曜午後9時 ) が来年3月までに終了することが
26日、分かった。
8月のスペシャルでも瞬間最高30・6%を記録するなど、開始から3年半を
経ても安定した視聴率を誇る人気番組だが、テレビ出演を減らしたい細木
さんが同局に降板を申し入れた。
突然の番組終了も、細木さんは以前から周囲に 「 もうそろそろテレビ出演
は減らしていきたい 」 と、明かしていたという。
今月に入ってからTBSに降板の意思を伝えたもようで、同局も後番組を
含めて対策協議に入っている。
同局広報担当者は 「 4月の番組改編は、まだ何も決まっていません 」 と
話す。
しかし、ほかの関係者は 「 『 ズバリ言うわよ!』 は、2月か3月をもって
終了する方向で話が進んでいる 」 と明かした。
テレビ番組での歯に衣(きぬ)着せぬ発言で人気を得た印象の強い細木
さんだが、本業の六星占術による収入が大きく、テレビについては 「 出演
料は微々たるもの 」 と発言するなど、執着はない。
降板は占いに専念するためともみられるが、現在の細木さんの代名詞とも
いえる同番組終了が周囲に与える影響は大きい。
細木さんは80年代前半に占い師として人気を得たが、90年代は自らの
運勢によりテレビ出演など表立った活動はしなかったとされる。
再び脚光を浴びたのは、03年秋の 「 史上最強の占いバトル細木数子 vs
ウンナン! 芸能人の運命メッタ斬りスペシャル 」 だった。
この特番が高視聴率を獲得、翌年8月からレギュラー番組 「 ズバリ− 」 が
開始。高視聴率を記録し、正月特番も放送されるなど、同局の看板番組に成長。
「 第2次細木数子ブーム 」 を巻き起こし、フジテレビでもレギュラー番組
「 幸せって何だっけ 〜 カズカズの宝話 」 を持つようになった。
ドラマやゴールデンタイムの低視聴率に苦しむTBSが、現在も13〜15%
台の安定した視聴率を稼ぎ出す番組を終えるのは大きな痛手で、ドラマ、
バラエティーとも大改革が求められそうだ。
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是非とも大きな痛手を受けて、大改革とやらをして下さい。・・・ としか、
言いようがありません。
本来、人を楽しませる目的のTV番組で、人を呪ったり傷付けたりして、
されて困っている人を眺めて楽しむという姿勢には疑問を感じていました。
それに、ちょっとした言い間違いや用語違いにもテロップを出して訂正し、
お詫びとやらを言うTVが、この人の間違い放題、半可通の押し付け放題
を野放しにしておくのにも問題があります。
この人の披露する小難しい薀蓄ははったりで、正しい知識ではありません。
直前に調べて、必ず自分から言い出すようにしてはいるようですが、それ
でもしょっちゅう間違っているので、瞬間的な記憶力すら無いのでしょう。
「 歯に衣着せぬ 」 とは、専ら正しいことを言う時の表現であって、この人
の場合、単に 「 節度を弁えぬ暴言 」 です。
こんなのがウケルのは、周囲の教育水準が下がっているからでしょう。
終わるのなら、そりゃ良かった!!
具体的に言った方が良いのでしょうが、色んなことが有り過ぎて、却って
何を例にとって良いのか分からないほどです。
ある程度権威のある所が、きっぱり否定したという点では、『 細木数子の
参拝作法 』 ですかね。
女性は神社で音を立てないように拍手を打つもんだ、とか言っていました。
石神井氷川神社公式サイト 「 石神井 氷川神社 」 によると、
http://www.ne.jp/asahi/hikawajinja/hikawahp/ohanasi.htm
【 要約 】
拍手は、基本としては 「 二拝二拍手一拝 」 であり、必ず音をしっかり立て
ること。男女とも同じ作法である。
去年 ( 平成18年 ) の暮れから正月にかけてのテレビ番組で、ある占い
師が “ 女性は拍手の音をたてないもの ” といったことを話していたが、
これは間違い。
また、先の占い師が “ 皇后陛下の作法にならい、女性の神社参拝は一拝
のみで、拍手は本来しないもの ・・・ と話していたと聞いたがこれも、どう
かと思う。
“ 一拝 ” で拍手無しは皇族方のみの作法。
或いは、一般人の宮中の賢所 ( 宮中三殿 ) を拝する場合の作法であり、
一般の神社で、しかも皇族ではない私たちが行なう作法ではない。
・・・ だそうです。
神社・仏閣の参拝の作法など、σ(・・*) には最も疎い分野なので、こうして
それなりのサイトから引用していますが、もっと簡単なことで、自分自身で
もおかしいと分かることも多かったですよね。
株式投資の知識なんてゼロに近かったのではないでしょうか?
水商売 ( というか、売春斡旋 ) での経営経験はあったにせよ、株価が単純
に業績を反映するわけでは無いとすら知らず、たとえ材料が有ったとしても
「 折込み済み 」 なのかどうかを検証もせず、「 これから5倍に上がる 」
なんて、TVに載せて言われてもなぁ ・・・ ???
とは、思いました。
その他にも、ものの呼び違え、用語の間違い・不適切 ・・・ 多過ぎて指摘
する気にもならない程でしたね。
これを、教養が有ると見做す社会というのも如何がなものかと思います。
ま、教養以前に、他者にあれほど礼節を強く勧める人が、自分で、「 私を
誰だと思ってんだっ!」 の、「 あんた、地獄に堕ちるよ!」 だの、言う所が
既に間違っていたんですけれどね。
結局、擁護派には、本気で彼女の占いだか神通力を信じているというより、
商売上利害が一致するとか、右翼思想が自身と合うといった人が多かった
ような気がします。
以前に此処で、『 細木数子 ― 魔女の履歴書 』 を紹介していた折にも、
入っていた批判は、それっぽい人達からでしたから。
ああいう人って、自身に敬語を使い、相手に謙譲語を使うので、何と無く、
ああ ・・・ またか、と思ったりしたんですが。