あるコラムに興味を持ち、検索をかけてみました。
本物の アディダス の CM を アップロードしている人も多かったので、
タイトルから調べようとすると、結構、面倒臭かったのですが、
説明が合っているので、やっと、「 見ぃ付けた〜〜!!」 に♪
最初に興味を持った記事も、なかなか奥深い?ものでしたので、
後ろに全文を載せてみました。
宜しかったら、ご一緒にどうぞ!
クリックしてね〜!
http://www.youtube.com/results?search_query=Impossible+is+Nothing+Aleksey+Vayner&search=Search
http://www.youtube.com/watch?v=J7pok0TKDU8
"Impossible is Nothing"
06:43
Apparently this guy, a graduating student at Yale, applied to UBS AG with an 11-page resume and the attached video. It's amazingly douchey - or at least, the David Brentiest thing I've ever seen.
Tags:aleksey vayner
Added: 1 week ago in Category: Comedy
From: actionpetential
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着痩せするタイプなのか、ほっそりに見えた割には、力自慢の御様子。
問題は、金融関係者に、力が必要かどうか? ・・・ だと思いますがね。
わたしの知る限り、「 伝説のマーケットの魔術師達 」 は、痩せていて
神経質そうで、ボールペンより重いものは持てそうにもない人達
ばかりでしたが ・・・。
( 若いときはね!中年以降の彼らには責任持てません。(*‘‐^)-☆ )
それにしても、このアレクセイ・ヴェイナー君、気の毒になるくらい
何も悪い事などしてはいないんです。
どちらかといえば、これまでもて囃されてきた人間像をわざわざ具現
して見せたというだけのお話。
確かに、それを自分で売り込んだら、そりゃ随分だと思いもしたし、
最後に出てくる 「 名誉 」 の文字が、矢鱈白々しく見えもしました。
が、それでもなお、世界的に有名になるほどの馬鹿という気はしません。
で、このコラムニストも、「 馬鹿に見える 」 を連発してはいるのですが、
何故か馬鹿呼ばわりと同時進行形で、彼が 「 そうおかしな振る舞い
をしてはいなかった 」 と認めてもいるのです。
結局、この人には、それを最初に目にした ( 接触した ) 人間の
ほんのちょっとした気紛れから、「 国際的な馬鹿 」 に祭り上げられる
という、理不尽ともいえる結果が可笑しかったのでしょう。
わたしはわたしで、そんなにかき離れて異常とも思えない人間が、誰かの
気紛れで異常な注目を浴びた ・・・ という内容の記事を、馬鹿だ馬鹿だ
を連発しながら解説し分析したコラムニストがいる ・・・ という点に
興味をひかれたものです。
いや ・・・ 興味なんて御立派なものではないのかも知れません。
女性のコラムニストが犯罪者でも何でもない男性に、ここまで言える
のが、非常に珍しかったのです。
日本では自分が被害者の母親で、相手が殺人犯であっても、
あそこまでは言えません。
TVインタヴューで、最初から最後まで、犯人に敬語を使い続けている
母親達をしょっちゅう眺めてきた目には、日本では、この人の方が
余程、「 世界規模の馬鹿 」 呼ばわりされていても、おかしくない状態
だと思えて仕方がありません。
( 「 それが、相応しい評価でしょ? 」 ではなく、
「 良かったね♪ 」 の意味合いの方ですので、悪しからず!! )
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これぞ究極の就活? 自己PR極めた学生こそ企業の理想では
( フィナンシャル・タイムズ ) 2006年10月26日(木)13:23
( フィナンシャル・タイムズ 2006年10月22日初出
ルーシー・ケラウェイのコラム )
金融街のあちこちでこのところ、投資銀行マンたちは実は大笑いして
いた。
格好のネタになってしまったのは、「 アレクセイ・ヴェイナー
( Aleksey Vayner ) 」 という若者。
大真面目な顔をした、米イェール大の学生だ。
就職活動中の彼は数週間前、UBS銀行に応募して、11ページに
わたる履歴書と一緒に、自分がいかに特別な人間かを説明する
短いビデオクリップを提出していた。
それから数日もしないうちに、「 Impossible is Nothing 」 という
( アディダスCMからとった ) タイトルのこのビデオは世界中に
メールされまくり、YouTube にも張られ、ものすごい大人気コンテンツ
になってしまった。
英米ビジネス界をかけめぐったこの流出ビデオを、まだ観てないと
いう一部の方々に念のためご説明しましょう。
主人公がひっきりなしに衣装替えをするという意味では、
このビデオは、私が先週観た映画 ( 同じく 「 仕事 」 がテーマだ )
『 プラダを着た悪魔 』 といい勝負だった。
『 プラダを着た悪魔 』 は 「 まあまあ笑える 」 程度のコメディ
だったのに対して、ヴェイナーさんのビデオは大爆笑ものだ。
さらに言えば、作り話のはずの 『 プラダを着た悪魔 』 に出てくる
ウルトラ最悪な鬼婆上司には 「 まあ、ああいう人はいるかもな 」 と
思えるリアリティがあったが、作り話ではない本物の就活学生
ヴェイナーさんは逆に、こういう人が実在するとはにわかには
信じがたいありえなさだ。
ビデオの中で彼はまず、グレーのスーツ姿で現れる。
次にショーツ姿で、巨大なバーベルを上げ下げ。
次には白いテニスウェアで、強烈なサーブを披露。
さらにはタキシード姿で、キラキラなビキニトップの女性とダンス。
しまいには空手衣で登場し、うずたかく積まれたレンガの山を素手で
カチ割ってみせるのだ。
自分のこうした 「 技 」 を次々と披露する傍ら、ヴェイナーさんは
「 成功するには 」 と自らの哲学をトウトウと語る。
「 そんなことダメだという連中がいても、負け犬の言うことなんか
無視すべきだ 」 淡々と語るその口調は恐ろしげとも言えるほど。
「 失敗という選択肢はありえない。
つらいと思うところまで自分を追い込むんだ 」
ビデオは素晴らしく面白い。
しかしビデオそのものよりも、銀行マンたちの大受けぶりのほうが、
実はかなりおかしかった。
これだけやる気満々の学生が目の前にいるのに、企業側の争奪戦が
ないというのも、かなり笑える現象だ。
あっという間に採用が決まるどころか、ヴェイナーさんはあっという間に
インターネットの被害者となり、世界中の笑い者になってしまった。
本人は今どこかの穴に隠れて、「 プライバシー … 」 とか 「 訴訟 … 」
とかブツブツつぶやいているらしい。
気の毒に …… と同情するには、彼はちょっとひどすぎるので、
そういう気にもなれない。
しかし、彼の 「 ひどさ 」 というのは、大手企業がこれまで 「 こういう
人材が欲しい 」 と求めてきた資質にほかならないのだ。
「 Impossible is Nothing 」 ( 不可能は何もない ) という言葉は
( 表現として矛盾しているが )、多くの会社が掲げる思想そのものだ。
食品会社キャドバリー・シュエップスは最近出した社内ハンドブックで、
不可能なことを毎日何かひとつでも実現するよう社員に求めている
ほどだ。
よく働きよく遊び、自分の体はとことん鍛えるというヴェイナーさんの
ポリシーは、「 一流 」 企業人にとっては、スタンダードともいうべき
考え方のはずだ。
UBSのウエブサイトに行くと、思わず体がこわばってしまうような、
あちこちがむずがゆくなってしまような 「 You & Us 」 という
イメージキャンペーンがある。
若い美男美女が、美しい雪山をバックに座っている。
出てくるメッセージは 「 自由とは、自分の夢を実現する可能性です 」
「 私は何事も優秀にこなします 」 など。
ヴェイナーさんは明らかに、自分の夢実現にかけて優秀な人材だ。
なのにどうしてUBSは彼を採用しないのか、おかしな話だ。
ヴェイナーさんは、あるいはむしろJPモルガンに向いているのかも
しれない。
あの銀行は数年前、従業員ひとりひとりがいかに飛びぬけて優れて
いるかをテーマにした連続CMを流していた。
私のお気に入りは、「 ナターシャ・スアカノーヴァ 」 という若い美女が
出てくるもの。
彼女は自分の 「 ミッション 」 について 「 ベストが手に入るのなら、
ベターで満足したことはありません。
まあまあ程度のものには一切関心がありません。
シニカルで後ろ向きな人は、私にイラ立つのです。
私は火をつける人間。
私はJPモルガンで働いています 」 と語っていた。
ナターシャとアレクセイ。
なんと見事なベストカップルではないか。
ヴェイナーさんのビデオが、どうしてこんなに受けているのか。
理由のひとつは、彼がバカモノに見えるから。
もうひとつの理由は、企業が宣伝のためにアホ話をするのと、
個人が自己PRのためにアホ話をするのとは、全くの別物だから。
企業PRを真に受ける人はいない。
企業が掲げるモチベーションや理念をそっくりそのまま、生きた人間が
語り始め、実行し始めると、そこには奇妙を通り越して、何かおぞましい
化け物じみたものが出現する。
企業が求めているのは優秀な人材であって、変人ではないのだ。
企業側は、ヴェイナーさんの出現を警鐘として受け止めるべきだ。
あれが欲しいこれが欲しいと言う前に、今一度、どういう人材が
欲しいのか考え直すべきだ。
「 アレクセイ・ヴェイナー 」 とは、ありえないぐらい荒唐無稽になって
きた最近の就職採用プロセスの、論理的な帰結点、必然的な産物
なのだから。
人を募集するにあたって、企業側は要求をひたすら際限なく高く高く
あげてきた。
ごく一般的な仕事についても、企業側はありえないほど優れた
コミュニケーション能力を要求するし、着実に成果を出してきたという
実績を求める。
多くの場合、応募フォームには 「 自分が優れたリーダーシップを
発揮した事例 」 を書き込む欄があるので、応募者は何かをでっちあげ
なくてはならない。
ともかく限界ギリギリまで大げさに自慢話をしてくださいと、企業側は
応募者に求めているも同じだ。
その結果、誰もが目立とう目立とうと背伸びをし、企業側の思惑を
探る能力ばかりが重視されるようになった。
「 自分は働き者だ 」 という応募者があちらにいたと思えば、こちらでは
「 自分はスタハノフ労働者 ( ソ連時代の生産性の高い労働者 )
並みに働く 」 とかと話が大げさになり、しまいにはヴェイナーさん
みたいな応募者がやってくるというわけだ。
これはアメリカで始まった風潮ではあるけれども、今やアメリカだけの
現象ではない。
30年前のイギリスでは、子供たちに 「 自慢話はいけません。
失礼ですよ 」 と教えたものだ。
しかし今のイギリスの子供たちは、ちゃんと分かっている。
15歳になる私の娘が最近、ある応募用紙に書き込んでいた時のこと。
自分を最もよく表している修飾語を3つ書き込んでくださいという
設問があった。
「 怒りっぽい 」 「 気まぐれ 」 「 テレビ中毒 」 はどうかと私が
アドバイスすると、娘はバカにしきった目で母親を一瞥。
母親を無視して娘は、「 クリエイティブ 」 「 意欲的 」 「 優秀 」 など
あれこれ試してみた後、もう一段階トーンダウンした言葉を選んでいた。
つまり娘はもうコツをつかんでいるのだ。
本当の自分よりも優秀な 「 自分 」 をアピールしつつも、相手を
警戒させるほど過剰な演出は慎むべきだと。
これはまさに、制度としての自慢、システムとしての自慢だが、
このシステムには弱点が二つある。
応募者の言うことはどれも誇張されていて、どれも似たり寄ったり
だから、本当に優秀な人材を選ぶための材料にはならない。
「 自分は目標達成型の優秀な人材で、リーダーとしても卓越している 」
と主張する応募者しかいない状態では、小石だらけの中から玉を
見つけ出すのは至難の業だ。
私は心配だ。
ヴェイナーさんは実は、時代を先取りしているのかもしれないからだ。
彼みたいな自己PRビデオを使った就職活動が、これからは主流に
なってしまうのかもしれない。
そうなったら人材採用というのは、リアリティー番組と出会い系ビデオを
ミックスしたものになってしまう。
ばっちり完璧に見た目を整えて、カメラの前でリラックスできる、
そんな人だらけになってしまう。
ビデオに映る2分間だけは自分がスター ……、そんな人ばっかりに
なってしまうではないか。
今話題の 「 Impossible is Nothing 」 ビデオなどなんでもない、
そんな時代があっという間に来るのか。
ああいうことをあっさりスマートにこなして、それでもバカモノに
見えない。
そういう人間なら、どんな仕事でも思うがまま。
そういう時代が来てしまうのかもしれない。
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ルーシー・ケラウェイとは
FTのビジネス経営担当コラムニスト。
10年前から続く毎週月曜のコラムで、ビジネス界の流行や流行語を
からかったり、オフィス・ライフの悲喜こもごもをクロースアップ
したりと、独自の視点でつづってきた。
FT入社から約20年にわたり、エネルギー担当、ブリュッセル特派員、
ビジネスコラム 「 Lex 」 などを担当したほか、「 FTと昼食を 」
シリーズで多くのビ ジネスリーダーや著名人を取材してきた。
金融経済記者としての受賞も多い。
著書に 「 Sense and Nonsense in the Office 」
「 Martin Lukes: Who Moved My Blackberry 」 など。
1959年ロンドン生まれ。オックスフォード大学卒業 ( 専攻は政治・
哲学・経済 )。
時評雑誌 「 プロスペクト」の創刊者・編集長デビッド・グッドハート氏
との間に子供4人。
gooニュース編集部より :
就職のための応募書類・ビデオ流出の被害者であり、公人ではない
一個人でもある学生の実名を出すかどうかの是非については、
本人が実名・写真つきで、ニューヨークタイムズ紙などのメディア取材
に応じていることから、実名報道に問題はないと判断しました。