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『 新版 腎不全がわかる本 〜 食事療法で透析を遅らせる [単行本] 』 と、『 腎臓機能を保つ おいしい低たんぱく食レシピ 〜 10年の体験から生まれた、透析を遅らせる (セレクトBOOKS) [単行本] 』 との取り合わせです。
別にセット販売されている訳でも何でもないのですが、取り合わせが好いので、一緒に紹介しようと思います。
先ず、『 新版 腎不全がわかる本 』 ですが、これは物凄く分かり易い本です。
この手の本を買う時に迷うのが 「 何処まで素人向きか?」 ですよね?
下手糞に選ぶと医学の専門書のようなものを読む羽目になります。
でも、『 新版 腎不全がわかる本 』 なら、完全に素人向けというか、お医者様が患者の問いに答えているような感じの本になっていて、安心して読めます。
そのくせ、内容は必要にして充分というヤツで、分かりやすく解説してありながら、重要な点をきっちり読者に伝えているように思います。
77のQ&Aで成り立っている本なのですが、通常のQ&Aとはちょっと違っていて、問いに対する単純な答えだけが書かれているのでなく、必要な事項については、話を飛躍させたりもしながら、一つの項目として一緒に解説されているので、全体として、見出しの多い一冊の教科書のようになっています。
話を飛躍させている部分があると言いましたが、逆に大切なことは、幾項目にも亘って重複した記述もみられ、一冊の本として見ても、良く纏まっていると思いました。
内容は勿論、腎不全という病気の解説ですが、重点は明らかに食事療法についてです。
主食の御飯を低タンパクのでんぷん御飯に置き換えて、その分のタンパク摂取許容量をアミノ酸スコア100に近い、肉や大豆、魚などを毎日食べよう ・・・ ひと言で言うとこういう主旨の本でした。
何かと煩わしい人工透析に入る日を一日でも遅らせ、低タンパクの食事を摂って、残った腎機能を温存しようという訳です。
で、その 『 新版 腎不全がわかる本 』 の提唱する低タンパク食を実践しているのが、ここに紹介してあるレシピ本です。
大体 『 新版 腎不全がわかる本 』 と同趣旨の内容で出来ていますので、先に読んだ 『 新版 腎不全がわかる本 』 にあるでんぷん食に変えるのには非常に役立ちます。
実は、わたしの場合、腎不全が多発性のう胞腎に拠るものなので、幾ら食事制限をしてものう胞が増えたり大きくなったりすれば、腎機能はどんどん失われてゆく筈で、食事療法もちょっと虚しい気もするのですが、まあ、残っている腎機能を大切にするという意味で、こういう療法も良いのでは?と考えています。
そうではない腎不全の方には、この2冊は非常に分かりやすく、便利なのではないかと思います。
読んでいるだけでも、腎機能が温存されるような気になってくる ・・・ そんな2冊ではなかったでしょうか?
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